東海市では、「自分のまちは自分たちで守る」という、地域での自主防災活動に積極的に取り組んでいただける「防災リーダー」を育成するための養成講座を開講しています。
本日4回目の講義、志の高い皆様が地域防災センター(消防署)に集まりました。
1時間目:応用搬送法です。怪我をされた方を上手に救急車まで運んだりする方法になります。
こちらは毛布に怪我人を包み運ぶ方法です。
竹と毛布で簡易担架を作りました。
いずれの方法も、頭を足より高く上げ、頭側を持つ人が声をかけ、「進みます。」「止まります。」と号令をかけます。
2時間目:三角巾を使った応用救急手当てです。
患部を清潔に保つため、そして骨折した場所が動かないために固定します。
まずは三角型を長方形にする方法から。三角巾を汚さず時間をかけずパパッとやります。
ギブスの代わりに新聞、雑誌などを骨折部が動かないようにあてがい、三角巾で固定します。
ストッキングをカットして、頭からかぶるとシャツができます。
薄いのですが、意外と暖を取れます。また三角巾代わりにギブスを固定することもできます。
三角巾も、ストッキングもかさばらないので、非常用持出袋に入れておくとよいでしょう。
3時間目:コロナ禍における避難所運営の為のマニュアルの最新版(案)をいただき
東海市役所防災危機管理課の方から説明を受けました。
4時間目:避難所運営ゲーム(HUG訓練)を行いました。
このHUGは、避難所運営を皆で考えるためのひとつのアプローチとして静岡県が開発したものです。
避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するゲームです。
プレイヤーは、このゲームを通して災害時要援護者への配慮をしながら部屋割りを考え、また炊き出し場や仮設トイレの配置などの生活空間の確保、視察や取材対応といった出来事に対して、思いのままに意見を出しあったり、話し合ったりしながらゲーム感覚で避難所の運営を学ぶことができます。
災害時、被災者はひっきりなしにやってきます。短期間に問題が起こらないように割り振りをしないといけません。
読み手がカードをどんどん読んでいきます。
○○地域、1世帯2人。世帯主80歳男性、妻70歳、柴犬1匹。世帯主は酸素ボンベを使用し、妻は足が不自由。
避難所のどこで生活してもらうか。という内容です。
実際被災者がひっきりなしに来るため、20秒ぐらいで場所を決めてあげないといけません。
介護が必要な方、熱がある方、家も家族も失い途方にくれている方。全て一度に来るわけです。
我先にと順番をめぐり小競り合いが始まるかもしれません。
運営をする方に全ての負担を負わせるわけにはいきません。
周りの人が、「何かお手伝いしましょうか?」「大丈夫?お話聞きましょうか?」のその一声が人の気持ちを救えることもあると思います。と受講者お一人がおっしゃっていました。
本当にそのとおりだと思います。
もし災害が起きてしまったとき、あなたは、地域のために、家族のために、何ができますか?
少しずつでよいので、防災知識を高めてみませんか?
三ツ池地域の防災に関してのお問い合わせは三ツ池市民館・自主防災会まで。